「妻が口をきかない対処方」に関する事例の判例原文:夫の性癖、うつ病、暴力による結婚の破綻で離婚が認められた事例
「妻が口をきかない対処方」関する判例の原文を掲載:っていない平成10年1月ころ,株式会社B・・・
「夫の異常な性癖、うつ病、暴力により、妻が請求する離婚と子供の親権が認められた事例」の判例原文:っていない平成10年1月ころ,株式会社B・・・
原文 | 原告は,婚姻してから1年数か月しか経っていない平成10年1月ころ,株式会社B研究所の同僚であるCと知り合い,恋愛関係に陥った。原告は,被告に対し,仕事上の出張であると嘘をついて平成10年12月11日から13日にかけてCとともに京都旅行に出かけた。原告は,平成11年2月,被告に対し,Cとの交際を清算すると約したが,その後も引き続き手紙のやり取りをしながら交際を継続している。 原告は,本来であれば離婚理由とならないような不満を指摘し,離婚を求めているが,実際は,Cと恋愛関係に陥ったために被告のことを生理的に受け付けなくなり,長女を連れて一方的に実家に戻るなどして,婚姻関係を破綻させたものである。したがって,このような有責配偶者である原告からの離婚請求は許されないというべきである。 (3)慰謝料請求について 争う。 (4)親権者の指定について 争う。 (5)養育料請求について 争う。 3 争 点 (1)原告と被告の婚姻関係は破綻し,婚姻を継続し難い重大な事由が存在するか。 (2)原告と被告の婚姻関係が破綻しているとした場合,それは,原告の帰責によるものか。原告からの離婚請求は許されるか。 (3)原告と被告の婚姻関係が破綻しているとした場合,それは,被告の帰責によるものか。 仮に,被告の帰責によるとして,原告は,それによって精神的損害を被ったか。仮に,原告が精神的損害を被ったとして,その損害額はいくらか。 (4)離婚が認められる場合,原被告間の長女の親権者として,原被告のどちらを指定すべきか。 (5)離婚が認められ,原告が親権者とされる場合,養育料の額はいくらか,また,その終期はいつか。 第3 争点に対する判断 1 証拠,甲1ないし6,乙1ないし6,原告本人,被告本人及び弁論の全趣旨を総合すると,次の事実が認められる(なお,冒頭に主な証拠を掲記した。)。 (1)(甲1,5,6,乙1,2,6,原告本人,被告本人) 原告(昭和49年○月○日生)と被告(昭和39年○月○日生)は,当時勤務していたD株式会社において社内恋愛の末,平成9年4月11日婚姻した。 原告及び被告は,婚姻前後を通じて,度々口論となることがあった。喧嘩の後,原告は,過呼吸に陥ることがあり,一方,被告は,2,3日自分の部屋に閉じこもることがあった。 (2)(甲5,6,乙2,原告本人,被告本人) 被告は,押し入れの中に100本位のアダルトビデオを所有し,婚姻前に関係を持った風俗関係の女性についての性的なデータをパソコン上に集積していた。原告は,婚姻後,上記の事実を知り,被告に対する不信感,嫌悪感等を有するようになった。 (3)(甲5,原告本人) 原告は,平成10年1月ころ,D株式会社を辞め,株式会社B研究所に入社した。原告は,同社において同僚であるCと知り合った。 (4)(甲5,6,乙1,2,3,6,原告本人,被告本人) 原告は,平成10年11月ころ,妊娠したことに気づき,被告に報告したところ,自分たちの関係は明日にでもどうなるか分からないから堕ろしてほしいと言われ,ショックを受け,過呼吸に陥った。原告は,中絶するかどうか等について悩み,Cに相談したり,自宅を出て1週間程ウィークリーマンションを借りて一人で考えたりした。このような中で,原告は,Cに対して次第に恋愛感情を抱くようになり,同年12月11日,被告に対し,仕事上の出張であると嘘をついて2泊3日の予定でCとともに京都へ旅行に出かけた。原告は,Cから中絶を勧められたことなどもあり,被告に対し,中絶したいと考えていることを伝えた。被告は,激怒し,中絶に強く反対した。 原告の言動に不信感を持った被告は,原告の周辺を調査し,その結果,原告がCと交際していることを突き止めた。被告は,同年12月30日ころ,原告に対し,今後,Cとは会わないこと,連絡をしないことを要求した。原告は,しばらく沈黙した後,承諾した。なお,原告は,Cとは性的関係は有していない。 (5)(甲5,乙1,2, さらに詳しくみる:4,原告本人,被告本人) 原告は・・・ |
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