離婚法律相談データバンク 暴力行為に関する離婚問題「暴力行為」の離婚事例:「夫の借金・浮気・暴力などによる結婚生活の破綻」 暴力行為に関する離婚問題の判例

暴力行為」に関する事例の判例原文:夫の借金・浮気・暴力などによる結婚生活の破綻

暴力行為」関する判例の原文を掲載:貸付けを受けて,ようやく債務が整理できた・・・

「夫の暴力・借金・性的な趣味により、夫婦生活が破綻した結果、妻からの離婚請求が認められた事例」の判例原文:貸付けを受けて,ようやく債務が整理できた・・・

原文 神障害に対する理解が乏しく,夜になると3日に1回ほどの割合でしつこく口論してくるため,被告はどうしても興奮させられることが多かった。
 (3)借入れについて
    被告は,平成13年の転倒事故により,それまで続けていた整体・鍼灸師を廃業したが,残債務の整理が必要になり,借入れを続けた。平成15年の年金担保貸付けを受けて,ようやく債務が整理できたのである。
 (4)原告は,平成15年9月末ころ,被告に行き先を告げることなく別居し,同居していた住居の賃貸借契約を,被告の同意なく解約した。そのため,原告の収入と被告の年金で賄われていた生計は崩壊し,1か月11万円の賃料支払も困難になった。被告は,平成16年3月末,福祉担当者の世話を受けてようやく現住居に転居した。
    現在,被告は,高齢で要介護者であり,生活保護を受給し,介護保険によるホームヘルパーの介助により,かろうじて日常生活を送っている。
    したがって,仮に離婚事由があるとしても,民法770条2項により,離婚は許されない。また,原告の行為は,要介護者遺棄ともいうべきであり,信義則上離婚請求は許されない。
第3 当裁判所の判断
 1 前提事実に併せ,証拠(原告本人,被告本人,甲1ないし3,5,6,8,乙1ないし3,5,8)及び弁論の全趣旨によれば,以下の事実が認められる。
 (1)被告は,昭和59年に勤務先を退職した後,鍼灸師と整体師の資格を得てその業務に従事した。その一方,不動産投資の失敗などから,かなりの債務を負っており,60歳から受給された年金についても,年金担保貸付けを受け続けていた。原告と被告が,平成7年から平成8年にかけて離婚した形を取ったのも,被告の債務の問題からであった。
    原告は,昭和45年の結婚当初から働き続け,家計を支えてきた。
 (2)被告は,平成13年9月26日,自転車に乗っていた際に転倒し,脳挫傷,外傷性硬膜下血腫の傷害を負った。約2か月後に退院したものの,脊柱管狭窄症及び外傷による右上下肢機能障害が残り,身体障害程度等級6級の認定を受け,日常生活でも介護が必要な状態になった。現在でも,100メートルほどしか歩けない,手がしびれるなどの症状がある。
 (3)原告は,平成13年に被告が入院中,被告の部屋から,ホテルの室内やベッドの上で撮影されたと思われる,裸体のものも含む同一の女性の写真を,何枚も発見した。原告は,強いショックを受けたが,被告の病状も考え,直ちに問い質すことはせず,退院して被告の心身が落ち着いたころにそのことを尋ねた。その際は,過去のことであり,被告も謝罪したので,それ以上は追及しなかった。
 (4)被告は,退院後,鍼灸師,整体師も廃業し,ほとんど外出もせず,自宅にこもるようになった。被告の年金は,年金担保貸付けのため,1か月当たり約8万円,原告の年金は1か月当たり約13万円しかなかった。原告は,年齢的な問題もあり,腰痛や高血圧に悩まされていたが,家計を支えるため,百貨店のアルバイトなど仕事を続けざるを得なかった。
 (5)原告は,その一方で家計を管理しつつ,被告に対し小遣いとして1か月5,6万円程度を渡していたが,被告はそれでも足りないと言っていた。また,被告の要求に応じて携帯電話を契約していたが,その電話代は,多いときで1か月3万円にもなった。
 (6)原告は,平成14年秋ころ,被告の部屋から大人のおもちゃを発見した。平成15年1月ころ,そのことを問い質すと,被告は激高し,「ぶっ殺す」などと言って原告の首を強く絞め,はさみと千枚通しを持って追いかけるなどした。
    被告の暴言,暴行は,脳挫傷の後遺症による面も大きかったが,そのような状態になるのは,上記のように,性的な趣味に関して問い質されたり,原告が被告の部屋を探ったりしたことがきっかけとなることが多かった。
 (7)それでも,原告にとっては,原告が外で仕事をしている間,被告が性的な趣味に金を浪費するのは耐え難いことであった。
 (8)そして,原告は,平成15年3月中旬ころ,被告の部屋から,多数のピンクチラシや,テレホンセックスのメモと思われるメモ用紙を見つけた。
    さらに,同年5月23日,原告が帰宅すると,被告は大声でテレホンセックスをしていた。
    原告は,そのような状態に耐えられず,かといって,被告に抗議しても暴力,暴言を受けるだけであるため,同月末,被告に何も告げずに家を出て,別居した。
 (9)原告が家を出ると,被告は,薬(それまでも常用していた睡眠導入剤と思われる)を大量に服用し,自分で110番通報する自殺未遂事件を起こした。その後,近隣の人々や民生児童委員Bのとりなしもあって,同年6月14日,原告は家に戻った。
 (10)しかし,原告が家に戻ってからも,被告は,相変わらずテレホンクラブに電話し,テレホンセックスを続けていた。その後,原告が被告の部屋から発見した多数のメモ(甲3)には,それぞれ,電話相手と思われる女性の名前,年齢,職業,身体的特徴,性的嗜好,次   さらに詳しくみる:に電話をくれる日にち,さらには日時ととも・・・