「不倫」に関する事例の判例原文:夫の不倫や生活費の不支払いによる結婚生活の破綻
「不倫」関する判例の原文を掲載:られるとしても,ローンが1000万円以上・・・
「結婚生活を破綻させた夫の離婚請求を、妻との別居期間や経済面を配慮し、離婚を認めなかった判例」の判例原文:られるとしても,ローンが1000万円以上・・・
| 原文 | して,原被告間の婚姻生活は22年に及ぶものの,別居期間は約2年にすぎないこと,Aは私立の医学部に在学中であって,高額な学費を必要とすること,被告は,50歳であって椎間板ヘルニアの持病を有し,就職をして生活していけるだけの収入を得ることは極めて困難であること,本件ビルの収入は現在原告が取得しているものの,その収入の一部を得られるとしても,ローンが1000万円以上残っていており,その支払いに月額約28万円を要することからすると,有責配偶者である原告の離婚請求を認めるべき事情はない。 (2)財産分与について 本件ビルの収益性,離婚に至る原告の有責性,今後の生活扶養等を考慮すると,被告には,主位的分与の申立てのとおり,現物による財産分与がなされるべきであり,現物による財産分与ができないのであれば,予備的申立てにかかる金銭による財産分与がなされるべきである。 第3 当裁判所の判断 1 証拠(甲8,10,乙9,10,31,39の1ないし3,41,42,44,原告本人,被告本人)によれば以下の事実が認められる。 (1)原被告は,平成5年4月,BやAとともに,新築した本件ビルの5,6階に居住するようになり,原告は内科医として1階においてD医院を経営していた。原告は,飲酒することが多く,週2回参加する剣道の練習の後は遅くまで飲酒することから,被告から飲酒について注意されることがあったものの,比較的平穏な日々を過ごしていた。 (2)原告は,平成10年8月,悪性リンパ腫と診断され,同月17日から約3か月間入院し,その間腫瘍の摘出手術を受けたりした。原告は,退院後再びD医院において診察等の業務を行っていた。 また原告は,平成11年8月9日再び治療のため入院したが,同年10月21日には退院し,診察等の業務に復帰した。原告は,現在も放射線療法,丸山ワクチンの投与,抗悪性腫瘍剤の投与を受けるなどの治療を受けていて,小康状態にあるものの,再発のおそれは十分あり,また抗悪性腫瘍剤の投与は不整脈を起こすといった副作用もあり,安定した状態とはいえない状況にある。 (3)原告と被告は,平成11年4月24日,Bの態度を原因として口論となり,怒った原告がテレビのリモコン用の機械をテーブルに投げつけて,テーブルに敷いてあったガラスを割った上,被告の顔面を殴り,被告の顔面が血だらけとなった。こうしたことがあったが,原告と被告は,本件ビルの5,6階にこれまでどおり,居住し生活をともにしていた。 そして,原告と被告らは,平成12年4月や5月の連休には,家族で旅行をしたりしている。 (4)原告は,平成12年7月ころ,飲食店で働いていたGと知り合うようになった。そして,同月半ばころから,原告は,朝食と昼食は自宅で取るものの,夕食は用意しておいてもこれを食べず,外食するようになり,また朝帰りや外泊をするようになった。また原告は,夜帰宅しても,本件ビルの6階にある寝室ではなく,5階にある客間で寝るようになった。 (5)こうした中で,平成12年10月25日,Aが原告に対し,「病気を言い訳にして,勝手なことばかりしないでくれ」と言うと,原告は「俺は一家の主だ。嫌なら出ていけ」と述べ,さらにAが「僕たちは何もしていないぞ。出ていくのはそっちだ。」と言ったところ,原告はその晩から帰らず,その後,原告は,原告の母が生前住んでいた4階の401号室に寝泊まりするようになった。しかし,原告は,それ以降も5,6階の自宅には出入りしていた。 (6)原告は,Gと,平成13年2月10日から同月12日にかけて京都旅行へ,また,同年4月29日,30日には伊豆稲取に二人で旅行し,さらに同年6月には,同年8月の夏休みにGとその娘との沖縄旅行を申し込んだりしていた。また,原告は平成15年3月29日から同年4月4日にかけてGとその娘とともにオーストラリアに旅行している。 なおこの間の平成13年3月には,原告は,被告とともにBの結婚式に出席している。 (7)被告は,平成13年5月26日,Bから,原告がGと付き合っていることや二人で京都旅行へ行っていたことを聞いたものの,被告が黙っていれば,原告はGと別れるだろうと思っていた。しかし,その後,被告は,BやAと相談し,原告と話すことが必要であると考え,同年7月1日に会うことになった。原告は,同日の話合において,被告らに対して,Gとのことは被告と別れた後のことだから俺は何も悪くはない旨述べ,さらに生活費は原告が管理したい旨を述べたりした。 (8)その後,被告は,平成13年8月になり,Bの結婚式のための出費もかさみ,生活費も不足したことから,通帳と印鑑を持参して銀行に赴き,原告名義の口座から生活費を下ろそうとすると,銀行の行員から,原告から紛失届が出されていて印鑑を変更したのでこの通帳は使えない旨述べられ,被告は原告が生活費を渡さない態度に出たことにショックを受けた。 (9)被告は,原告がGと交際し,生活費を入れないことから離婚を決意し,平成13年9月12日家庭裁判所に対し離婚の調停を申し立てた( さらに詳しくみる:平成13年(家イ)第6077号)。 (・・・ |
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