離婚法律相談データバンク 「夫婦仲」に関する離婚問題事例、「夫婦仲」の離婚事例・判例:「夫の浮気の疑惑によって始まった、結婚生活の破綻」

夫婦仲」に関する離婚事例・判例

夫婦仲」に関する事例:「夫の浮気の疑惑によって始まった、結婚生活の破綻」

「夫婦仲」に関する事例:「夫の浮気の疑惑によって結婚生活の破綻が始まったとして、妻の離婚の請求を認めた判例」

キーポイント 離婚が認められるためには、結婚生活をこれ以上継続することが出来ない重大な事由が当事者の間になければなりません。
当事件は、夫の浮気の疑惑によって結婚生活が破綻したことが、キーポイントになっています。
事例要約 この裁判を起こしたのは、妻(原告)であり、裁判を起こされたのは、その夫(被告)です。

1 結婚
当事件の当事者である妻は、夫と約6年間の交際を経て、平成元年5月21日に婚姻の届出をし、夫婦となりました。
妻と夫の間には、平成元年に長女の花子(仮名)が、平成5年に長男の太郎(仮名)がそれぞれ誕生しています。
2 夫の浮気の疑惑
妻は、平成9年5月ころから、夫が同じ勤務先の同僚の田中(仮名)と不倫関係にあったのではないかと疑惑を抱きました。
そして妻は、夫に浮気について問いただしたところ、それに対して夫は妻の納得いく説明をしませんでした。
それどころか、夫は妻に対して離婚を話を切り出しました。妻は話し合いを求めたものの、それに対する夫は、離婚の一点張りでした。
3 夫の別居と生活費の不支払い
夫は、平成10年8月5日の深夜に、身の回りのものを持参して突然自宅を出て、別居を始めました。
夫は、妻から同居を求められてもこれに応じることはなく、また同年12月からは生活費を一切支払わなくなりました。
4 妻が当判例の裁判を起こす
妻は、平成14年5月に当判例の裁判を起こしました。
判例要約 1 夫の浮気はなかった
妻は、夫と田中が不倫関係にあったと主張していますが、妻や夫の母親の証言は推測に基づいたものであり、また提出された証拠によっても、夫が浮気をしているとは認められないと、裁判所は判断しています。
2 結婚生活は破綻している
夫には浮気の事実がなかったものの、夫が妻に対して田中との不倫の疑惑について、納得いく説明の努力がなかったといえます。
また夫は、離婚について一方的に言い出し、妻と十分な話し合いもせずに別居をしています。
それに加えて夫は、妻に対して十分な生活費を支払わず、妻や夫の母親に暴力を振るい、子供と連絡を取ることがありませんでした。
こうした夫の対応により、結婚生活は完全に破綻しており、妻の離婚の請求には理由があると、裁判所は判断をしています。
3 慰謝料について
裁判所は、離婚の請求の判断時に、夫の原因により結婚生活が破綻したとしています。
その夫の行為は、不法行為といえるので、妻が受けた精神的苦痛に対する慰謝料の支払いを、裁判所は夫に命じています。
4 財産分与について
裁判所は、離婚に伴う財産分与として、夫から妻へ現自宅の夫持分を妻に全部移す、持分全部移転登記を命じています。
5 子の親権者の指定について
裁判所は、夫が子の親権者について妻と争っていないことから、妻を親権者として指定するのが良いとしています。
6 子の養育費について
裁判所は、妻の年収が夫の年収より少なく、また子供たちの年齢や生活状況を考え、夫が妻に対して養育費を支払うべきとしています。
原文        主   文

 1 原告と被告とを離婚する。
 2 被告は,原告に対し,金100万円及びこれに対する本判決確定の日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
 3 被告は,原告に対し,別紙物件目録記載の土地及び建物の共有持分各58分の52を分与する。
 4 被告は,原告に対し,別紙物件目録記載の土地及び建物の共有持分各58分の52について,財産分与を原因とする持分全部移転登記手続をせよ。
 5 原告と被告間の長女A(平成3年○月○○日生)及び長男B(平成5年○○月○○日生)の親権者を原告と定める。
 6 被告は,原告に対し,長女A及び長男Bの養育費として,平成14年5月から各自がそれぞれ成年に達する月まで,1人につき毎月末日限り金6万円ずつを支払え。
 7 原告のその余の本訴請求及び被告の反訴請求を棄却する。
 8 訴訟費用は,本訴・反訴を通じ,これを10分し,その1を原告の負担とし,その余を被告の負担とする。
 9 この判決は,第2項に限り,仮に執行することができる。

       事実及び理由

第1 請求
(原告の本訴請求)
 1 主文第1項,第3項ないし第6項と同旨
 2 被告は,原告に対し,金500万円及びこれに対する離婚判決確定の日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
(被告の反訴請求-本訴請求による離婚請求が認容されたことを条件とするもの)
 1 原告は,被告に対し,別紙物件目録記載の土地及び建物(以下それぞれを「本件土地」,「本件建物」といい,両者を「本件不動産」と総称する。)の共有持分各58分の6を分与する。
 2 原告は,被告に対し,本件不動産の共有持分各58分の6について,財産分与を原因とする持分全部移転登記手続をせよ。
 3 被告は,原告に対し,金350万円を分与する。
第2 事案の概要
 1 本件は,原告が被告に対し,被告の不貞行為,悪意の遺棄,婚姻を継続し難い重大な事由(原告に対する侮辱・虐待・暴行)があると主張して,民法770条1項1,2号及び同項5号に基づき離婚を請求するとともに,慰謝料500万円の支払,本件不動産の被告の共有持分(各58分の52)の分与とその全部移転登記手続,原告及び被告の間に出生した長女A及び長男B(以下それぞれを「A」,「B」といい,両者を「子ら」と総称する。)の親権者を原告と指定することと子らの養育費の支払を求めたのに対し,被告が離婚原因を争う一方,反訴請求を提起して,離婚請求が認容されるときは,被告が本件不動産の原告の共有持分(各58分の6)の分与を受けた上で,原告に対し350万円を支払う財産分与を行うことを求めた事案である。
 2 前提事実(認定事実の後に掲げた証拠等により認定した。)
 (1)原告(昭和38年○月○○日)と被告(昭和37年○月○○日生)は,約6年間の交際期間を経て平成元年5月21日に婚姻の届出をした夫婦であり,原告と被告との間には,平成3年○月○○日に出生した長女Aと,平成5年○○月○○日に出生した長男Bの2人の子がいる(甲1,11,乙8)。
    原告と被告,子らは,婚姻当初から,被告の母親であるC(以下「被告母」という。)の家(被告の実家であるとともに,原告の現在の住所地である。)で生活し,平成9年夏前ころから,練馬区大泉学園○丁目所在の家を借りそこを自宅として同居していた。原告,子らは,平成10年8月ころ,被告が自宅を出て以来被告と別居しており,同年9月ころから,上記被告母の家で生活している(弁論の全趣旨,甲11,12,乙8)。   さらに詳しくみる:りそこを自宅として同居していた。原告,子・・・
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原告側の請求内容 1妻の請求
①夫との離婚
②財産分与
③慰謝料
④子の親権者の指定
⑤養育費
2夫の請求
①(離婚が認められた場合において)財産分与
勝訴・敗訴 ①全面勝訴 ②全面敗訴
予想裁判費用
(弁護士費用)
2,200,000円~2,400,000円
証拠 1.住民票
・浮気相手と同居していることを証明するもの
2.戸籍謄本・子供のDNA鑑定書
・浮気相手との間に子供がいる場合は、それを証明するもの
3.写真、録音テープ、ビデオテープ
・例えばホテル・浮気相手の自宅への出入り写真など
4.探偵社等の調査報告書
・相手の浮気を証明できるもの
5.クレジットカードの利用明細・領収書
・飲食店・ホテルなどの利用記録など
6.パソコン・携帯電話のメール、手紙
・浮気相手とのやり取りを証明できるもの
審査日 第一審 東京地方裁判所判決/平成14年(タ)第306号、平成15年(タ)第99号
第二審 なし
第三審 なし

上部の「夫の浮気の疑惑によって始まった、結婚生活の破綻」に関連する離婚法律問題・離婚判例

事例要約 この裁判を起こしたのは、妻(原告)であり、裁判を起こされたのは、その夫(被告)です。

1 結婚
妻と夫は平成11年2月4日に結婚の届出をし、平成12年に長男の太郎(仮名)が出まれました。
2 夫婦で家業を手伝う
妻と夫は結婚後、賃貸マンションに独立の世帯を構え、共に夫の父が経営するBストアで弁当・惣菜等の販売及び飲食店業に従事しました。
3 妻の不満
妻としては金額的にも自己の労働の対価としても不満があり、そのことのために次第に夫の両親との折合いが悪くなり、ひいては夫との夫婦仲も冷めていく結果となりました。
4 新居購入
平成13年8月に新たに自宅(中古住宅)を購入したものの、夫婦仲が回復することはなく、夫は実家で夕食をとって帰宅も遅くなり、夫婦の会話もみられない状態となりました。
5 妻が家業をやめる
妻は、給料(又は小遣い)の不満から、(夫から「もう働らかなくてよい」といわれたにせよ)平成13年10月をもってBストアの業務に従事することを確定的に放棄し、夫に相談することもなく翌月から近所のスーパー・Cに勤務するようになりました。
6 夫と妻の別居
平成14年4月12日ころの朝、妻が「子供の面倒は見ないので、そっちでみやがれ」との書置き(但し、ローマ字表記のもの)を残して出勤したため、夫は、ほぼ確定的に夫婦関係の継続を諦め、その日のうちに長男の太郎を連れて実家に戻って妻と別居することになりました。
7 妻が調停を申し立てる
妻は、別居開始まもなく家事調停を申し立て、その過程で長男の太郎との面接交渉や結婚費用分担についての調整も試みられましたが、解決のため互いに歩み寄る方向には進まず、遂に夫は妻がCの社長と遊んでいることに業を煮やし、平成14年8月11日ころ鍵を交換して自宅から妻を閉め出すという実力行使に出ました。そのため、妻としてはまず自分の住居を確保することに専念せざるを得なくなり、家事調停の続行を断念することになりました。
8 妻が再度調停を申し立てる
妻は平成14年11月ころ、再度家事調停を申し立てたが、夫が出頭しなかったため平成15年2月14日同調停は不成立に終わりました。
9 長男の太郎のその後の生活
妻と夫の別居後、長男の太郎は、朝食後夫に連れられて保育園に行き、夫の妹に迎えられて夜まで妹家族と過ごし、夫の終業後は朝まで夫と、その両親(祖父母)と過ごすという生活を送っています。
判例要約 1 離婚の大きな原因は妻にある
妻と夫が別居した理由については、妻の我がままな振舞いに起因するところが大きいが、夫が自宅の鍵を交換して妻を閉め出したことは社会通念上是認できるものではありません。ただし、夫も結婚関係が破綻していることを踏まえて離婚に同意しているため、離婚請求が認められました。
2 長男の太郎の親権者を夫と認める
夫が愛情をもって積極的に太郎の養育に当たっており、養育環境にも問題はなく、夫側での養育環境と比べてみた場合、妻側での養育環境には経済的にも生活環境的にも不安定な要因が多いといわざるを得ません。したがって、母親が子を監視保護、養育し親権者となることが認められない特段の事情があるともいえるため、太郎の親権者として夫を指定するのが相当です。
3 妻の慰謝料請求の一部を認める
妻を自宅から追い出した行為で、夫は妻の精神的損害について慰謝料を支払うべき責任があり、その経緯(結婚破綻については妻にも相応の責任がある。)、結婚期間、家事調停におけるその後の夫の不誠実な対応等を考慮すると、その金額は1,000,000円が相当です。
4 訴訟費用
訴訟費用は、これを2分割して、その1ずつが妻と夫の負担となります。

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